基本文献紹介

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V.v.ヴァイツゼッカー
『ゲシュタルトクライス』
(木村敏、浜中淑彦訳、みすず書房、1975)
Von Viktor von Weizsäker, Der Gestaltkreis, Theorie der Einheit von Wahrnehmen und Bewegen, 1940.

 身体行為と知覚と環境との関係を捉えるための最も基本的な文献の一つであり、そこでの要となる関係が、「相即」Kohärenzである。このキータームの経験を獲得しておくことは、臨床にとって最重要な事柄の一つである。

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中井久夫
『隣の病い』
(ちくま学芸文庫、2010)

 精神医学と阪神大震災の経験とギリシャの詩について書かれたエッセイである。対象に向けられる優れた観察力と徴候解読という先読み的な微分回路的認知に関する論考を学び、その経験に接近する事は、臨床にとって重要な事項であると考えられる。何故ならば、「徴候的知」は、「臨床の知」「セレンディビティによる知」であるのだから。